いよいよ開始!ロレックス正規店の転売対策、購入制限とは?

誰もが知っている時計ブランド「ロレックス」。最近では、人気が人気を呼び、その希少性から転売目的での購入が増加しています。
コロナ禍でお金の使い道が無く、時計を趣味で買う人もいれば、その資産性から投資目的で購入する人が増え、ロレックス正規店を除けば長蛇の列、抽選店舗でさえも当たることは極まれであり、購入できれば本当にラッキーという現象が現在です。
その希少性ゆえに、正規店で購入できれば、そのまま買取店に持ち込めば、数百万の利益を得られるモデルもあるほど。
そんな状況下では、転売目的の購入や、アルバイト感覚で正規店に並び、購入できればバイト代を還元してもらえるなどの闇バイトも発生してしまう程です。
これに伴い、正規販売店は転売対策を強化しており、購入する方の身なりはもちろん、身分証明書の提示や自身への購入しか認めない等、対策を取っています。
その転売対策が、さらに厳しくなります。
こちらの記事では、これから始まる転売対策をまとめました
一部で始まっていたロレックスの購入制限とは!?
2024年10月14日からロレックス正規販売店のレキシアでは現金一括での購入が不可となる措置が導入され、転売業者への対応が一層強化されました。
【現金一括購入の禁止】
従来、ロレックスの購入は現金一括での支払いが可能でしたが、転売業者による一括購入を防ぐため、正規店のレキシアでは「現金での購入が不可」と2024年10月24日から定められました。転売業者は現金で購入する傾向が多くあるとされており、このルールにより、転売目的で現金を用いて高額な時計を即座に購入し、利益を得ようとする手口が制限されます。現在はクレジットカードやでの購入が必須「一部現金併用可能」となり、支払いの際にもカード所有者本人が購入手続きに立ち会うことが厳しく求められています。
このルールの背後には、カードによる支払い履歴が転売リスクを軽減する役割を果たしていることが挙げられます。クレジットカードの利用には限度額が設定されているため、高額のロレックスを購入することが難しくなり、転売目的の一括購入が実質的に抑制されています。
一定期間内の複数購入禁止
さらに強化された制限として、一人の顧客が「一定期間内に複数のロレックスを購入することを禁止」するルールが追加されました。例えば、人気モデルを購入した場合、他のモデルを一定期間購入することができないように制限されています。この期間は一般的に1年間が設定されており、この間に複数の時計を購入することはできません。
この制限により、転売業者が短期間で多数のロレックスを手に入れ、市場に流すことが難しくなります。また、販売店側も購入履歴を詳細に管理し、過去に購入したモデルや頻度を確認するため、個々の顧客がどのように時計を購入しているかを把握しやすくなります。
指定モデル購入の際には購入制限に関する同意書に署名する必要もあるので覚えておきましょう。
下記は22年5月時点の指定モデルです。ステンレス製のモデルを購入した際は、下記モデルは購入後1年間は購入できません。

24年12月16日~始まるロレックス正規販売店の転売対策とは?
では、今回の本題である、24年12月16日~始まるロレックス正規販売店の転売対策をご紹介します。
全国の正規販売店共通【現金一括購入の禁止】
ロレックス正規販売店のレキシアで適用されていた現金一括での購入が不可となる措置が全国の正規販売店で導入されます。
クレジットカードでの購入が義務化となります。
転売されるケースは現金購入が多く、そちらへの対処とみられます。
お客様はご自身の身分証明書の名義と同じクレジットカードの支払いで、購入することができます。
一定期間内の複数購入禁止
こちらもレキシアで導入されていた複数購入禁止の措置が全国の正規販売店に適用されます。
購入者の過去の購入履歴を詳細に確認し、短期間に複数の高価なモデルを購入していないかをチェックします。また、購入時に身分証明書の提示が求められ、購入者の個人情報が厳密に管理されます。これにより、同一人物が複数の店舗や異なる手段を使って複数回購入することを防ぎます。
こちらが、全国の正規販売店に適用されます。
購入制限モデルの設定
こちらも、レキシアで適用されていた購入制限です。
特に転売されやすい人気モデルに対して、購入制限をより厳しくします。例えば、デイトナやサブマリーナ、GMTマスターなどのスポーツモデルは、一人につき一定期間内で1本のみ購入可能といった制限が設けられています。また、一定期間モデルにより、購入希望者に抽選制度を導入するなど、特定の顧客に集中しないように配慮されています。
今回、全国の正規販売店に適用される制限は、どのモデルを購入した際も、最低でも6か月間は新たなモデルは購入できない形になります。
こちらは全モデル対象です。全モデル購入後6ヶ月間は、新たなモデルは購入できません。
同Refモデルは、購入後1年間購入できません。
こちらは、24年12月16日以降に購入された場合に適用されますので、24年12月15日までに購入された方は、こちらの6か月制限の適用外です。
これにより、購入履歴は、日ロレを通じて、全店舗に共有されるようになります。
まとめ
昨今のロレックスの人気と希少性が高まる中、転売問題は深刻です。正規販売店は厳格な購入制限を導入することで対策を強化しています。特に現金一括購入の禁止や、身分証明書とクレジットカードでの本人確認を厳格化することで、転売目的の一括購入を防いでいます。
また、抽選制度の導入や一定期間内の複数購入禁止、さらには購入制限に関する同意書の提出といった新たなルールが設けられ、転売業者が商品の大量確保を行うことが困難になっています。
さらに、常連顧客への優先販売など、本来のロレックス愛好者に商品が行き渡るような取り組みも進められています。これらの購入制限は、転売問題の抑制とともに、時計を愛する正規の顧客にとって安心できる購入体験を提供するための重要な施策です。
本当に心からほしいと思われている方に行き渡るよう、今後も更なる転売対策に期待しています。